ALUMNI:橋本 芙奈
Name of United Graduate School of Agricultural Sciences:Tottori University
Assigned university:Yamaguchi university
Specialized field:農業市場学、食料経済学、流通学
Research theme:
・鶏卵における流通経路やマーケティング戦略の解明
・循環型経済（サーキュラーエコノミー）の構築に係るモデル化
Obtained (planned) degree/date:博士（農学） 2023年3月 取得
Message
私は、山口市主導の「山口市子実トウモロコシ生産普及事業」に学部4年生から2年間携わり、その事業内容を農業系月刊雑誌で計8回にわたり報告しました1）。この経験を活かし、修士課程では、資源循環型畜産に焦点をあて、養鶏業者と国産子実トウモロコシ生産者の取引における関係性を明らかにしました2）。資源循環型畜産を学ぶなかで、採卵養鶏企業には多様な形態があり、鶏卵の流通構造が複雑で不明確な点を確認しました。そこで、博士課程では、中小採卵養鶏企業のチャネル選択傾向の類型化3）やマーケティング戦略の解明に係る定性的研究に取り組んでいます。これらの研究は、アニマルウェルフェアや循環型経済にも深く関わることから、今後は、SDGsや地域活性化の観点からもアプローチしていきたいです。
主な研究業績
1）橋本芙奈・種市豊，子実トウモロコシ地産地消への挑戦（第1回～第8回），農業経営者，通巻第270～277号，2018年9月～2019年4月.
2）橋本芙奈・種市豊，養鶏業における国産子実トウモロコシの利活用と持続性に関する研究 ―「地域利用型」と「遠隔地利用型」に焦点をあてて―，東Asia企業経営研究，第11号，pp.77-91，2019.
3）橋本芙奈・種市豊，中小採卵養鶏企業のチャネル選択に関する一考察 ―中国地方の3県に焦点をあてて―，企業経営研究，第24号，pp.27-41，2021.