ALUMNI:大森 鑑能
Name of United Graduate School of Agricultural Sciences:Tottori University
Assigned university:Yamaguchi university
Specialized field:生態学・野生動物保護管理学
Research theme:
・イノシシと堅果類の豊凶との関係
・衛星画像を用いた堅果類の豊凶調査手法の確立
・中大型哺乳類のタンニン結合性唾液タンパク質に関する研究
Obtained (planned) degree/date:博士(農学) 2022年3月 取得
Message
イノシシ(Sus scrofa)は全国で毎年約50億円もの農作物被害を発生させています。古くから身近な哺乳類であるにも関わらず、いまだによくわかっていない生態も多いです。イノシシはブナ科堅果類、いわゆるどんぐりを好んで採食しますが、堅果類は年によって結実量に年変動(豊凶)を示す種が多く、イノシシはその繁殖や農作物被害など様々な面で堅果類の豊凶の影響を受けることが明らかになってきました。人とイノシシ間の軋轢の解決に向けて、被害に苦しむ方々のお役に立てるよう日々研究を行っております。
取得資格:狩猟免許(わな)、鳥獣管理士(準1級)
研究室のHP:http://web.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~hosoi/index.htm
主な公表論文
- 大森鑑能・細井栄嗣.2021.本州西部における中大型哺乳類3種の堅果類選択性とタンニン収斂性の関係.哺乳類科学.61: 239-247.
- 大森鑑能・阿部奈月・細井栄嗣.2022.ツキノワグマ(Ursus thibetanus)はタンニン結合性唾液タンパク質の分泌能を有するか.哺乳類科学.62: 11-20.
In press:
- Omori, A and Hosoi, E. 2022. Contribution of acorn masting to food composition and body condition of and crop damage by wild boars (Sus scrofa) inhabiting evergreen forests in Japan. Mammal Study. 47.
- 大森鑑能・細井栄嗣.2022.西日本の照葉樹林におけるイノシシ(Sus scrofa)のタンニン結合性唾液タンパク質産生量の季節変化.哺乳類科学.